結婚式の招待状が届いたとき、出席の返信ハガキを書くのと同じくらい悩んだのが、ご祝儀袋でした。売り場に並ぶご祝儀袋はどれも似たように見えて、水引の結び方も、金額に応じた袋の格の違いも、正直よくわかっていませんでした。
今日は、ご祝儀袋の基本と、気になる金額相場を整理してお伝えします。
水引・のしの基礎知識
まず、ご祝儀袋の構造を知っておくと、売り場での選び方に迷わなくなります。
- のし:右上についている、折り紙のような飾りのこと。もともとは「のしあわび」を模したもので、慶事にのみ使われます(弔事の香典袋にはのしはつきません)
- 水引の結び方:結婚祝いは「結び切り」または「あわじ結び」を使います。一度きりであってほしいお祝い事のため、ほどけない結び方が選ばれます。何度あってもよいお祝い(出産・新築など)で使う「蝶結び」とは区別されるので注意が必要です
- 水引の本数・色:一般的なご祝儀には紅白10本の水引が使われます。包む金額が大きいほど、水引の本数が増えたり、金銀の水引が使われたりと、袋自体の「格」も上がっていきます
包む金額に対して、袋が豪華すぎたり簡素すぎたりしないようにするのもマナーの一つです。目安として、3万円前後なら水引が印刷されたシンプルな袋、それ以上の金額なら実物の水引がついた袋を選ぶとバランスが取れます。

関係性・年代別の金額早見表
気になる金額の目安です。あくまで一般的な相場として捉えてください。
- 兄弟姉妹:3万円〜10万円
- 親戚:3万円〜5万円
- 友人:2万円〜3万円
- 職場の同僚:2万円〜3万円
- 職場の上司:3万円〜5万円
同じ「友人」でも、20代なら2万円、30代以降で役職や収入が上がってきたら3万円、というように、年代が上がるほど相場も上がっていく傾向があります。「2万円は縁起が悪い(偶数だから)」という説もありますが、近年は2万円も広く使われており、実際には4万円のような「4」がつく金額を避けることのほうが重視されます。

新札の準備方法
ご祝儀は、新札(ピン札)を用意するのがマナーです。これは香典(新札を避ける)とは正反対のルールなので、混同しないよう注意が必要です。「あらかじめ準備していた」ことが、お祝い事では好意的に受け取られるためです。
新札の入手方法は主に以下の通りです。
- 銀行の窓口で両替する:確実だが、窓口の営業時間内に行く必要がある
- 銀行のATMで新札が出る場合がある:一部の両替機・ATMでは新札に対応していることがある
- 結婚式場によっては両替サービスがある場合も:受付で確認してみるのも一つの方法
余裕を持って、式の1週間前までには準備しておくと安心です。
名前の書き方見本
ご祝儀袋の名前も、香典袋と同じく水引の下段に縦書きで書きます。
- 個人で贈る場合:フルネームを中央に
- 夫婦連名の場合:夫のフルネームを中央に、妻の名のみをその左に
- 友人同士で連名にする場合:3名までは目上の人(右)から順に並べる。4名以上は代表者名+「他一同」とし、全員の名前は別紙に書いて中に入れる
筆記具は、香典袋とは違い濃い墨の筆ペンを使います(薄墨は弔事専用のマナーのため、慶事では使いません)。

欠席時の対応
出席できない場合でも、ご祝儀を送るのがマナーとされています。
- 金額の目安:出席する場合の半額程度が目安です(例:出席なら3万円のところ、欠席なら1万円〜1万5000円程度)
- 渡し方:現金書留で郵送するか、式の前に直接手渡しする
- タイミング:招待状の返信を出す際に、あわせて贈るか、遅くとも式の1週間前までには届くようにする
欠席の場合でも、お祝いの言葉を添えたメッセージカードを同封すると、気持ちがより伝わります。
まとめ:迷ったときのチェックリスト
- 水引は結び切りかあわじ結び(蝶結びは使わない)
- 金額は関係性・年代に応じて、「4」がつく金額は避ける
- お札は新札(香典とは逆のルール)を用意する
- 名前は縦書き、濃い墨の筆ペンで
- 欠席の場合も、半額程度のご祝儀を郵送するのが基本
ご祝儀袋のルールは、香典袋と対になっている部分が多いので、セットで覚えておくと混同しにくくなります。次回は、友人代表のスピーチとあわせて頼まれることの多い「受付の頼まれ方対応」について書く予定です。

