「一周忌のご案内」というはがきが届いたとき、香典の金額はなんとなくわかっても、服装は喪服でいいのか、平服でいいのか、手土産は必要なのか、ひとつひとつが曖昧なままだったことがあります。
葬儀は一度きりですが、法事・法要はその後も何度か案内を受ける場面です。今日は、法事・法要における服装と持ち物の考え方を整理します。
法事・法要の基本的な種類と流れ
まず、法事・法要がどのようなタイミングで行われるのかを整理しておきます。
- 四十九日法要:故人が亡くなってから49日目に行う、もっとも重要とされる法要。この日を境に「忌明け」となる
- 一周忌:亡くなってから満1年後に行う法要
- 三回忌:亡くなってから満2年後に行う法要(数え方に注意。3年後ではありません)
- 七回忌・十三回忌以降:年数が進むにつれて、規模を縮小して身内のみで行うことが一般的になっていく
四十九日と一周忌は、比較的規模の大きい法要として、故人と縁のあった友人・知人まで招かれることがあります。三回忌以降になると、招かれる範囲が親族中心に狭まっていく傾向があります。案内状に「平服でお越しください」などの服装の指定がある場合は、その表記が最優先です。

服装チェックリスト(男女・子供別)
法事の服装は、四十九日〜三回忌あたりまでは喪服(準喪服)が基本、七回忌以降は略喪服でよいとされることが多いです。ただし、この目安より案内状の指定が優先されます。
男性
- 四十九日〜三回忌:ブラックスーツ、白シャツ、黒ネクタイ
- 七回忌以降:地味な色のダークスーツでも可
女性
- 四十九日〜三回忌:黒のワンピース・アンサンブル
- 七回忌以降:地味な色のワンピース・スーツでも可
- アクセサリーはパール一連まで、二連は避ける
子供
- 制服がある場合は制服が正式な服装になる
- 制服がない場合は、黒・紺・グレーなど地味な色の服装で問題ない

香典・お布施の金額目安
法事では、「香典」と「お布施」の2つを別々に用意する必要があります。
- 香典(施主以外の参列者が持参するもの):一周忌なら1万円〜3万円、三回忌以降は5000円〜1万円が目安とされています。会食(お斎)が用意されている場合は、その分を上乗せするのが一般的です
- お布施(施主が僧侶に渡すもの):一周忌で3万円〜5万円、三回忌以降は1万円〜3万円が目安とされています。地域や寺院によって差があるため、迷った場合は寺院に直接確認しても失礼にはあたりません

手土産とのし紙の書き方
法事に参列する際は、香典に加えて手土産(御供物)を持参する場合があります。
- のし紙の表書き:「御供」「御供物」が一般的
- 水引:黒白または双銀の結び切り(一度きりであってほしい弔事に使う結び方)
- 品物の目安:日持ちする菓子折りなど、故人や遺族の好みに合わせたもので問題ない
- 金額の目安:3000円〜5000円程度
のし紙の名前は、香典袋と同様に縦書きでフルネームを記入します。

まとめ:迷ったときのチェックリスト
- 案内状の服装指定があれば、それを最優先する
- 四十九日〜三回忌は喪服、七回忌以降は略喪服が目安
- 香典とお布施は別物。参列者は香典、施主はお布施を用意する
- 手土産をつける場合は「御供」ののし紙、黒白または双銀の結び切り

