結婚式のスピーチは、人前で話す機会自体が少ないぶん、構成の型を知っているかどうかで負担が大きく変わります。今日はその作り方を整理します。
スピーチの基本構成:起承転結
結婚式のスピーチは、次の4つのパートで組み立てるとまとまりやすくなります。
- 起(自己紹介・お祝いの言葉):新郎新婦との関係、簡単な自己紹介、まずお祝いの言葉を述べる
- 承(エピソード):新郎新婦との思い出や、人柄が伝わる具体的なエピソードを1つ紹介する
- 転(新郎新婦の魅力・エピソードの意味):そのエピソードから伝わる新郎(新婦)の人柄や魅力を、聞いている人にもわかるように補足する
- 結(今後の応援・締めの言葉):新生活へのエールと、締めのお祝いの言葉で結ぶ
**「エピソードは1つに絞る」**のが、まとまりのあるスピーチにする一番のコツです。あれもこれも詰め込むと、結局何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。

シーン別テンプレ原稿
関係性によって、エピソードの選び方や口調を調整します。
学生時代の友人の場合
○○くん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。私は新郎の大学時代からの友人で、○○と申します。○○とは、学生時代に同じサークルで4年間を共に過ごした仲です。当時の○○は……(エピソード)。そんな○○の隣に△△さんがいてくれることが、当時の仲間として本当に嬉しく思います。これからも二人らしく、幸せな家庭を築いていってください。本日はおめでとうございます。
職場の同僚の場合
○○さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。私は新婦と同じ部署で働いております、○○と申します。仕事でご一緒する中で、△△さんの……(エピソード)という姿をいつも近くで見てきました。そんな△△さんが選んだ相手が○○さんだと伺い、心から納得しました。お二人の新しい門出を、職場一同心よりお祝い申し上げます。
型に沿ってエピソード部分だけを自分の言葉に差し替えれば、大きく崩れることなく仕上がります。

避けるべき忌み言葉リスト
結婚式のスピーチには、使ってはいけないとされる言葉があります。
- 重ね言葉:「重ね重ね」「たびたび」「またまた」など(離婚を連想させるため)
- 別れ・終わりを連想させる言葉:「切れる」「別れる」「終わる」「離れる」「壊れる」など
- 不幸を連想させる言葉:「四」「九」を含む数字表現、「苦しい」「悲しい」など
これらの言葉が出そうな部分は、事前に別の言い回しに置き換えて原稿に書いておくと、本番で言い間違える心配がありません。
時間配分の目安
スピーチの長さは、3分前後、文字数にして800〜1000字程度が目安です。長すぎると場の空気が間延びしてしまい、短すぎると準備不足な印象を与えてしまいます。
- 起(自己紹介):20〜30秒
- 承(エピソード):1分〜1分30秒
- 転(新郎新婦の魅力):30秒〜1分
- 結(締めの言葉):20〜30秒
実際に声に出して読んで、時間を計っておくと本番の感覚がつかみやすくなります。

原稿カンペの作り方
本番で真っ白になってしまわないよう、カンペ(メモ)を用意しておくと安心です。
- 全文ではなく、キーワードだけを書く:一言一句を目で追うと、かえって棒読みになりがちです。「エピソード:〇〇の話」のように要点だけをメモします
- 文字は大きめに、太字で:緊張していても一瞬で見える大きさにしておきます
- カードサイズにまとめる:手のひらに収まるサイズにしておくと、目立たずに持てます
- 段落ごとに改行・余白を入れる:目線を戻したときにどこを読んでいたかすぐわかるようにします
まとめ:迷ったときのチェックリスト
- 構成は「起承転結」、エピソードは1つに絞る
- 忌み言葉(重ね言葉・別れを連想させる言葉)は事前に言い換えておく
- 目安は3分・800〜1000字
- カンペはキーワードのみ、大きめの文字でカード状にまとめる
友人代表のスピーチは、緊張するものですが、型さえ押さえておけば大きく崩れることはありません。次回は、スピーチと合わせて気になる「ご祝儀の金額・受付の頼まれ方」について書く予定です。

