訃報を受けたとき、案内状やLINEに「通夜」と「告別式」、両方の日時が書かれていて、一瞬手が止まったことはないでしょうか。
「どっちに行けばいいんだろう。両方は難しいけど、どっちかだけでいいのか、それとも失礼にあたるのか」
結論を先に言うと、関係性によって「どちらに行くべきか」の答えはある程度決まっています。
今日はその考え方を整理します。
通夜と告別式、そもそも何が違うのか
まず、この2つの違いを整理しておきます。
- 通夜:もともとは、故人と親しい人たちが夜通し付き添う儀式でした。現在は夕方〜夜(18時〜19時頃開始が多い)に、1〜2時間程度で行われる形が一般的です
- 告別式(葬儀・告別式):日中に行われる、故人に別れを告げるための儀式です。火葬に近い時間帯に設定されることが多く、平日の午前〜昼過ぎに行われるケースが目立ちます
かつては「近親者は告別式、それ以外は通夜」という住み分けがはっきりしていましたが、現在は通夜のほうに一般参列者が集中する傾向があります。
理由は単純で、告別式は平日の日中に行われることが多く、仕事の都合で参列しにくいからです。

関係性別:どちらに参列すべきか
結論から言うと、次のように考えるのが一般的です。
- 家族・親族:通夜・告別式の両方に参列するのが基本
- 故人と特に親しかった友人:できれば両方、難しければ告別式を優先
- 勤務先関係(上司・同僚・取引先など):通夜のみの参列で問題ないとされることが多い
- 顔見知り程度の知人・近所付き合い:通夜のみ、または通夜の前半だけ顔を出す形でも失礼にあたらない
迷ったら「通夜」を選ぶのが無難です。
告別式は近親者中心の儀式という位置づけが強く残っているため、関係性がそこまで深くない場合に告別式のみに参列すると、かえって「近しい関係者」と誤解されてしまうことがあります。
逆に通夜であれば、幅広い関係性の参列者が集まる場として自然に受け止められます。

日程が重なってしまった場合
仕事やほかの予定と重なり、どうしても片方にしか出られないケースもあると思います。
その場合の考え方は以下の通りです。
- 通夜だけ参列する場合:香典を渡し、記帳をして、遺族に一言お悔やみの言葉を伝えれば失礼にはあたりません
- 告別式だけ参列する場合:関係性が深い場合(親族・特に親しい友人など)に限り、こちらのみでも問題ないとされています
- どちらにも出られない場合:弔電を送り、後日改めて弔問する、または香典を郵送するという方法があります
「どちらか一方しか出られない」こと自体は失礼ではありません。
大切なのは、参列できない場合でも、何らかの形でお悔やみの気持ちを伝える手段を用意することです。
遅刻・早退になりそうなときは
通夜は開始時刻に間に合わなくても、受付が続いている間であれば途中からの参列が許容されるのが一般的です。
仕事終わりに駆けつける形になっても、慌てず受付で一言断りを入れれば問題ありません。
一方、告別式は火葬の時間が決まっているため、開式に遅れると流れに乗れないことがあります。
遅刻しそうな場合は、無理に式の途中から入ろうとせず、先に会場や遺族に連絡を入れて指示を仰ぐのが確実です。

まとめ:迷ったときのチェックリスト
- 関係性が深いほど「両方参列」が基本
- 迷ったら通夜を選ぶのが無難
- 片方にしか出られなくても、香典・弔電など気持ちを伝える手段があれば失礼にあたらない
- 通夜は途中参加が許容されやすいが、告別式は事前連絡が確実
通夜と告別式、どちらに出るべきかという判断は、マナー本を読んでもなかなかピンとこない部分だと思います。
ですが「関係性の深さ」という軸さえ押さえておけば、当日慌てずに判断できるはずです。

